チュートリアル テンプレートから作成

このチュートリアルでは、Difyが用意しているテンプレートから、文書要約アプリ(またはFAQ応答など、業務に近いテンプレートのアプリ)を1つ作ります。

このチュートリアルでは、AIモデルに Gemini 3.5 Flash-Lite を使います。 お使いの環境で同じモデルが選べないときは、AIモデルの一覧から選べるモデルに読みかえてください(モデルの選び方は第4章4-2)。

第 8 章「テンプレートから作成の手順」で読んだ手順を、実際に試してみます。これまでのチュートリアル(最初から作成)とは違い、今度は選択肢から選んで、少しカスタマイズする手順を体験します。所要時間は約 5 〜 10 分です。目標は「用意されたテンプレートを選び、自分の用途に合わせて直す」体験をすることです。

0-0. このチュートリアルについて

このチュートリアルは、第 8 章「テンプレートから作成の手順」を読んだ方が、実際に画面を操作してみるための 3 ステップです。第 3 章〜第 7 章で学んだ仕組み(ノードの役割・変数・知識検索・条件分岐・編集画面の操作)が、テンプレートの中でどう使われているかを確かめながら進めます。最後には、「テンプレートってこう使うのか」という実感が得られます。

0-1. 準備するもの

このチュートリアルを進めるには、これまでのチュートリアルと同じ準備が必要です。

モデルが選べない・応答が返らない場合は、ワークスペースの所有者または管理者に確認してください。

0-2. 3 ステップでテンプレートから作成する

では、実際にやってみましょう。ここでは、用意されたテンプレートから1つ選んで、自分の業務に合わせて直す流れを体験します。

ステップ 1:テンプレートを探して選ぶ

まず、テンプレート一覧から1つを選びます。

  1. Dify にログインし、ワークスペース画面で左メニューの「スタジオ」を開きます。
  2. 左上の「アプリを作成する」の「テンプレートから作成」ボタンを押します。(これまでのチュートリアルでは「最初から作成」を選びましたが、今回は別の方法です)
  3. テンプレート一覧が表示されます。ここから好きなテンプレートを1つ選んでください。例えば「文書要約」や「FAQ応答」など、業務に近いものを選ぶのがお勧めです。

ステップ1:テンプレートを選ぶ 図T2-1 スタジオの「アプリを作成する」で「テンプレートから作成」を選び、テンプレート一覧を表示したところ

  1. テンプレートをクリックします。
  2. アプリ名を入力します。ここでは「テスト 02」と入力してください。(何でもよいですが、後から見て何か分かるような名前がお勧めです)
  3. 「作成」ボタンをクリックします。

完了した状態:テンプレートから作成されたアプリが、編集画面で開いています。キャンバス(または設定画面)に複数のノードが既に配置されています。

ステップ 2:テンプレートの中身を確認してカスタマイズする

次に、テンプレートに含まれるノードを1つ見て、どう直すかを決めます。

  1. キャンバスに置かれたノードを眺めます。チュートリアル「簡単なAIチャットアプリ作成」では、「スタート(ユーザー入力)」「LLM」「回答」の3つが置かれた小さな構成に、自分でノードを1つ足しました。今回は、テンプレートの中に同じようなノード(またはもっと複雑なもの)が既に並んでいます。第 3 章で説明した主要ノード(ユーザー入力・LLM・知識検索・出力など)が、どの順に並んでいるかを見てください。

ステップ2a:テンプレートの構成を確認 図T2-2 テンプレートから作成されたアプリ。複数のノードが既に配置されている状態

  1. テンプレートが使っている「ナレッジ(保管庫)」や「LLM への指示」を確認します。テンプレートによっては、初期値として別の内容が設定されています。
  2. 自分の業務に合わせて1箇所だけ直します。例えば、LLM への指示文(例:「短く要約しなさい」など)を、自分の業務に合わせた言葉に変えてみてください。

図に示すノードの中から「LLM」ノードをクリックして、指示文を見つけます。そこを自分の言葉に直します。

ステップ2b:指示文を編集 図T2-3 LLM ノードの指示文を編集している画面。直したい部分を変更します

完了した状態:テンプレートの指示文を1つ、自分の言葉に変えました。

ステップ 3:テスト実行で動きを確かめる

テンプレートを直したら、実際に動くかテストします。

  1. 画面の右上にある「テスト実行」(または「デバッグとプレビュー」)ボタンをクリックします。(テンプレートの種類により、ボタン名や配置が異なる場合があります)
  2. テンプレートの種類に応じた入力欄が表示されます。例えば「文書要約」テンプレートなら、文書を入力するための欄が出ます。そこに何か入力してみてください。
  3. 「実行」ボタンをクリックすると、アプリが動き始めます。

ステップ3:テスト実行 図T2-4 テスト実行画面。入力欄に文書やテキストを入力して、実行を押します

  1. 少し待つと、下の画面にテンプレートからの応答が返ってきます。これまでのチュートリアルと同じように、各ノードが成功したかどうかも確認できます。応答が返ってきたら成功です!

完了した状態:テンプレートをカスタマイズして、テスト実行で動きを確認できました。

0-3. できました!

おめでとうございます!今試したのが「テンプレートから作成」という方法です。

ここで確認したこと:

2つのやり方を試してみて分かったこと:

これまでのチュートリアル「最初から作成」 今のチュートリアル「テンプレートから作成」
小さな基本構成から、自分でノードを足して組み立てる 用途に合わせた構成が既にできあがっている
自由度が高い 早く進められる
流れを理解する学習効果が高い でき上がった実例を出発点に、直しながら学べる

これからの学習の進め方:

  1. 第 8 章 「テンプレートから作成の手順」を読み返すと、今体験した操作(中身の確認=8-3、直す 8 つの手順=8-4)の背景にある考え方が分かります。
  2. 第 7 章 では、ノードの配置・接続・設定の細かい操作を詳しく説明しています。(この部分は「最初から作成」でも「テンプレートから作成」でも共通です)分からなかった操作があれば読み返してください。
  3. 第 9 章 では、完成したアプリをどうやって公開するか、どう管理するかを説明します。

次は、第9章 アプリの管理画面 に進んでください。別の方法「DSL ファイルのインポート」は第 12 章で説明します。今試した2つの方法の基本を理解できたら、どの方法を選ぶかの判断が容易になります。

テンプレートから作成したアプリの例 図T2-5 テンプレートから作成・カスタマイズしたアプリの例。複数のノードが連携して動いています


トラブルが出た場合